【付録1】全日本弓道連盟の公益法人としての使命

全日本弓道連盟公益法人としての使命

 

全日本弓道連盟(以下全弓連)は、平成23年11月に公益の増進を図ることを目的として活動する、公益認定法に基づき認定された公益法人として新たな出立をしました。全弓連としては、法令、社会的責任、公正性、公平性、透明性などの言葉自体が重要なのではなく、その意味をしっかりと理解し、公益法人としての全弓連の活動とは何か、その指導者のあるべき姿はどういうものかという共通理解、共通認識を持つことが必要です。そして、時代の変化に応じた、社会的視野や長期的視野に立った、公益性を高める問題意識をもつことも重要といえます。

公益法人は、公共社会の利益を追求することの目的として、公益に寄与する、という活動を期待されて認定された団体です。その公益事業(審査・大会・講習会など)は全てが、社会的に公正性、公平性、透明性があると理解される活動を行う責任と使命があります。

公益法人としての公益事業は個人の利益となることや特定の人を遇することを行ってはなりません。公正性、公平性の観点から、利害関係者があったり、利益相反となる行為については特に注意して行わなければなりません。そしてこれは、活動を行うための仕組みとして整えることが必要です。

また、広く一般の人々に対して活動内容を公開して、社会一般からの信頼を得ることが必要です。これは、弓道人および会員間の信頼のみではなく、社会の一員として信頼され、共感や納得を得られるよう、これまで以上に意識して努力しなければなりません。

これらの実現のために、公益法人としては、お互いの立場、容姿、考え方の違いを理解して認め合う、多様性の実現が必要であり、今の時代には最も必要な価値観であります。

公益法人の構成員は、各人がこれらの点をしっかりと認識し、公益という社会的存在としての社会貢献を強く意識して活動しなくてはなりません。